長い間応援ありがとうございました。

 夏は元々苦手でしたが、この夏は異常でした。
 何が異常かというと、昼間の下痢がずっと続いたのでした。朝、家で用を足しているのに昼になると下痢をする。
 夏を過ぎて、秋になっても下痢は続きました。

 男の更年期障害に入ったのか、冷え性になって、気力も出ない。
 だらだらと数時間に渡って体力を温存しながら活動する山登りなら何とかなるが、柔道を続ける気力が無くなった。無理に練習に行くと怪我をしそうな気がするのである。完全に弱気。

 秋になっても下痢が続くのでおかしい。秋になってクーラーは使っていないので少なくともクーラーのせいではない。
 考えられる可能性は? 酒を呑みすぎると翌日に下痢をすることがあるので晩酌を止めてみた。
 そうしたら下痢は止まったが、今度は便秘。
 特に最近、晩酌の量が増えたわけでもないのに。やはり体質が変わったように思う。

 冷え性なんて全然理解できなかったが、自分が冷え性になってしまった。
 タバコは止められても、晩酌は絶対に止められないと思っていたのに、あまり抵抗も無く止められた。止めるといっても365日ほとんど毎日飲んでいたのを半分程度に抑えれば良いと思っている。こんなに簡単に止められるのも更年期障害だろうか。 

 7月13日の最後の練習から5ヶ月も休んでいるので、けじめを付けるために12月14日に先生にお礼を言いに行きました。
 特に道場と縁を切る必要はないとありがたい言葉を頂きました。

 振り返ると運動音痴の自分が中年から柔道を始めて、本当に良い経験ができたと思います。
 月次試合は本当に緊張しました。業務上のどんな状態よりも緊張しました。
 普段の練習では自分の精神と体をコントロールできない自分がいることが理解できました。返し技が怖くて投げ技に入れない自分。乱取りだから力を抜いて全力で技を掛けに行けばよいのに表面上の勝ち負けにこだわる自分。
 これらの事を中年の我の強い自分に教えてくれたのは、柔道だと思います。
 もし、簡単に黒帯が取れていたら、こんなことは考えなかったと思います。そういう意味では、運動音痴の自分に感謝すべきかもしれません。

 柔道は加納治五郎先生が古い柔術の技を集大成して、日本国民の体育と精神の健全な発達の為に作ったものです。
 今でもその機能が充分に果たされていることを実感できました。
 ただ、日本よりも人口の少ないフランスの方が柔道人口が多いのは悲しいことですが。

 先生方、道場の皆さん、そして応援して下さった皆さん、長い間有難うございました。
 気力が回復したらまた、挑戦再開することもあろうかと思います。その時は宜しくお願いいたします。

(2009年12月24日 記)

柔道TOPページに戻る